2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

格差広げる競争万能社会に立ち向うには(30)

【その8】 2冊の本『豊かさの条件』と『働きすぎの時代』から 「森岡孝二著『働きすぎに時代』」からの引用です。 今回は、同書の終章「働きすぎにブレーキをかける」から紹介してみたいと思います。というのも、表題の「格差広げる競争万能社会に立ち向う…

格差広げる競争万能社会に立ち向うには(29)

【その7】 2冊の本『豊かさの条件』と『働きすぎの時代』から 「暉峻淑子著『豊かさの条件』」からの引用です。 郵政解散による9月の総選挙では、ご承知のように、小泉自民党が歴史的圧勝を果たしました。「郵政改革なくして改革なし」を旗印にしたわけで…

格差広げる競争万能社会に立ち向うには(28)

【その6】 2冊の本『豊かさの条件』と『働きすぎの時代』から 「森岡孝二著『働きすぎに時代』」からの引用です。今回も継続して日本人の働きすぎの構造を同書からみてみたいと思います。 経営者は「もっと働け日本人」とあおる 勤勉な欧米ビジネスマンに…

格差広げる競争万能社会に立ち向うには(27)

【その5】 2冊の本『豊かさの条件』と『働きすぎの時代』から 「暉峻淑子著『豊かさの条件』」からの引用です。 ドイツも財政赤字に苦しんでおり、公共事業は06年まで凍結。保守政党は失業対策費や社会福祉の費用を削減したい、と。しかし、歴史の教訓と人…

格差広げる競争万能社会に立ち向うには(26)

【その4】 2冊の本『豊かさの条件』と『働きすぎの時代』から 「森岡幸二著『働きすぎに時代』」からの引用です。前回引用した森岡教授の働きすぎの状況を、今回も継続して紹介します。 過労死が社会問題化したのは80年代後半から 88年・4人に1人が週60時…

格差広げる競争万能社会に立ち向うには(25)

【その3】 2冊の本『豊かさの条件』と『働きすぎの時代』から 「暉峻淑子著『豊かさの条件』」からの引用です。 三重苦負わされた日本の労働者 喜べない市場経済と競争社会の一元化 ・働く能力があり、働きたいと望んで、必死に職探しをしているのに職がな…

格差広げる競争万能社会に立ち向うには(24)

【その2】 2冊の本『豊かさの条件』と『働きすぎの時代』から 前回は、「豊かさの条件」(暉峻淑子教授著)から引用しましたが、今回は、「働きすぎの時代」(森岡孝二教授著)から引用、紹介してみたいと思います。 このように、両書の関連するような部分…

格差広げる競争万能社会に立ち向うには(23)

【その1】 2冊の本『豊かさの条件』と『働きすぎの時代』から 最近読んだ2冊の本に、私は深く考えさせられました。そして、もう少し丁寧に読後感を言えば、鉛を呑んだように、胸に深く、澱(おり)のように溜まった重苦しいものが脳裏を去来して離れません…

進む特権階層と貧困者の「階層社会」(22)

経済効率一辺倒の“政府の改革” 前回、朝日新聞(3月4日)オピニオン面の特集「三者三論 『階層』社会?」から、山田昌弘・東京学芸大教授の話を紹介しました。今回もその続きで、同特集に掲載された「三者三論」の一人で、経済評論家の内橋克人氏の「使い捨…

進む特権階層と貧困者の「階層社会」(21)

“生活大国”果たせなかった「一億層中流」社会 総理府(当時)の国民生活調査によれば、国民の生活程度を「上」「中の上」「中の中」「中の下」「下」に分けて聞くなかで、1958年には、「中の中」が37%でした。それがその後漸増をつづけ、79年には60%に達し…